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ボアオフォーラム、危機脱却の道を照らす「ともしび」に
発信時間: 2009-04-20 | チャイナネット

▽新興市場の大きな潜在力

 経済グローバル化という流れの中で、巨大な潜在力のある新興市場が世界経済に対して演じる役割はますます重要になってきた。日本政府は2009年版「ものづくり白書」の原案で、成長が続く新興国市場の中所得者層をターゲットとした製品を開発することを日本企業に提案した。JPモルガン・チェースは、新興国の株式市場が今年39%値上がりするとの予想を発表している。

 新興市場の金融のイノベーションと監督をどう進めていくかという問題は、フォーラム出席者の議論の的となった。

 人民銀行の周総裁はこの問題について、「新興国は、今回の危機から経験と教訓をくみ取り、自国の金融システムがさらに強く免疫力のあるものとなるような措置を取らなければならない」と指摘した。

 中国証券市場研究設計センターの王波明・総幹事は、「長年の発展を経て、中国資本市場には各制度がほぼ備わるようになった。だがそのメカニズムにはまだ不完全なところが残っており、今後はいかにこれを改善していくかが課題となる。金融危機の教訓をいかにくみ取り、さらによい発展モデルを探していくかが大切だ」と語り、「イノベーションは慎重に、監督は厳しく行わなければならないという考え方は変わることはない。金融監督の効率をいかに上げるかということが課題だ」との認識を示した。

 欧州最大のベンチャー投資ファンド「エイパックス・パートナーズ」の中国パートナーを務める張曦軻氏は、「中国経済の成長は長期的に考えて潜在力がとても大きく、このことは金融危機によっても変化することはない。中国経済の構造調整が金融危機で加速することも考えられる。中国の資本市場には長期的な成長の土台がある」と語った。

 「人民網日本語版」2009年4月20日

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