▽どのようにして「強国」に追いつくか
重慶長安汽車株式有限公司の朱華栄副総経理(副社長)によると、中国自動車産業と世界トップレベルの自動車産業との間には10年から15年の開きがある。現在、世界の自動車産業が利用し得る技術やリソースが、中国自動車産業に絶え間なく流入している。長安汽車は世界の有名メーカーとの距離を縮めるべく努力を重ねている。欧州で研究開発チームを発足させ、今後の独自の研究開発活動に120億元を投入する計画で、自動車テストコースの建設も視野に入れている。
また朱副総経理によると、自動車強国との距離を縮めるため、中国メーカーは迅速な対応メカニズムをうち立てる必要があるという。新しい競争局面においては迅速さこそが勝負で、大企業にありがちな効率の低下、方針決定の遅さといった問題を解決する必要がある。中国市場での競争で長安汽車は優位に立っている。なぜなら中国の顧客に対し独自の理解を確立しているからだ。
広東好幇手電子科技有限公司の殷建紅副総裁は「中国自動車の電子技術が世界のトップレベルに追いつくのはいつか。部品メーカーを中心として、プロジェクトをめぐって大学や工場と連携し、詳細で操作可能な発展規範を制定するようになることを願う」と話す。
▽独自の道を行く
李社長は次のように話す。
米国の自動車消費文化における失敗は、消費が行き過ぎたことにある。米国自動車産業の経験と教訓とをくみ取り、中国自動車産業の発展では世界トップクラスの小型車やデラックス車を打ち出すことを重点に据えるべきだ。これが飛躍的発展を実現するための最良の選択だ。
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