付秘書長は次のように話す。
今年第1四半期(1ー3月)に中国自動車産業の売上高が米国を追い抜いたのはなぜか。政府のリソースを導入したためで、このような発展の仕方には多くの先例がある。日本や韓国などが自動車産業のスタートにどのように対処したかをみればよい。
日本の自動車産業は1950年代にスタートし、60年代に発展を遂げた。政府は間髪を入れずに強力な政策的バックアップを進め、金融面での支援、低金利での資金貸出、関税面での支援、生産ラインへの投資の支援などを行った。韓国政府はより大量の資金を投入し、自動車産業を戦略的に支援した。
自動車は国家的な戦略性を帯びた産業であり、基礎的な産業である。中国はなお持続的で戦略的な業界発展の方向性を必要としている。中国自動車産業に独自の発展モデルは必要だろうか。小型車市場のニーズをみると、中国自動車市場のニーズは他のどの国とも異なっている。なぜなら二元的経済構造が中国には今後もしばらく存在する見込みで、このことにより中国と日韓とでは自動車産業の発展モデルが異なってくるからだ。
中国自動車工業は発展の基本的モデルがすでに形成されている。第一に、戦略的産業と位置づけ、国の支援を得ることが必要だ。第二に、産業化においては戦略の基礎をしっかり確保することが必要で、特に農村市場の確保が必須だ。第三に、相当長期間にわたり、国内需要が中心であり、海外市場は補完的なものであるべきだ。第四に、対外協力の拡大を土台として、革新や省エネを進めるべきだ。第五に、製品構造や技術構造の調整・グレードアップが必要だ。
全国政治協商会議の邵奇恵・元常務委員(元国家機械工業局局長)は「自動車産業を真に支えるのは国内市場であり、くれぐれものぼせ上がってはいけない。国内市場を放棄すれば、歴史的な誤りを犯すことになる」と話す。
「人民網日本語版」2009年4月20日
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