2009年日本・東京-中国・吉林経済貿易交流会が25日、東京のニューオータニホテルで開催された。吉林省政府と日本の日中経済協会および日中東北開発協会が共同で主催した。同省の陳偉根副省長、中国駐日大使館の孔鉉佑公使、日本の環境省の南川秀樹官房長、日中経済協会の清川佑二理事長、日本国際貿易促進協会の中田慶雄常務副会長、伊藤忠商事長春事務所の中島真治・前所長らが出席して、スピーチを行った。
当今の金融危機の下で、吉林省がこのような大規模な経済貿易活動を行ったことに注目が集まっている。陳副省長によると、国際金融危機の影響がいっそう拡大し、蔓延する中で、地域間の交流と協力を強化し、長所によって短所を補い、それぞれの優位点に基づいて相互に補完しあい、新たな協力の成果を勝ち取るということは、リスク対応力を高め、バランスが取れた急速な発展を達成する上で必然的な選択となる。吉林省が今回日本を訪れたのは、国際金融危機に対処する方法や道筋を日本の政府や企業関係者とともに探り、互恵・相互利益の経済協力を一層強化し、両地域の経済がともに復興し、ともに繁栄し、ともに発展することを願うためであるという。
陳副省長はスピーチの中で次のように述べた。
吉林省は中国の重要な加工製造業拠点であり、重要な商品穀物の生産拠点であり、新興の牧畜業拠点でもある。全国に占める位置づけは3つの「約2%」によく現れている。すなわち省面積は18.74万平方キロメートルで全国の約1.95%を占め、人口は2734万人で全国の約2.07%を占め、08年の国内総生産(GDP)は6424億元で全国の約2.1%を占めた。中央政府が東北地域などの旧工業拠点振興政策を実施して以来、同省の発展振興の歩みは目立って加速し、ここ数年はGDP、固定資産投資、社会消費財小売総額の増加率がいずれも全国トップレベルとなっている。
陳副省長は同省と日本との交流・協力について「日本には豊富な資金と進んだ技術があり、吉林省には豊富な資源と広大な発展空間があり、相互協力での補完性は高く、次のような点で交流・協力を一層強化することが可能だ」と述べ、以下の2点を挙げた。
(1)それぞれの優位点に基づいて相互に補完しあい、日本の得意分野では産業プロジェクトを通じた投資協力を強化する。
(2)日本の科学技術面での優位点を発揮して、ハイテク、環境保護、省エネ・汚染物資排出削減などの分野で双方の協力を強化する。
また陳副省長は「双方が展示会事業での協力を強化することを願うとともに、日本の政府や企業が今年9月2日から6日にかけて同省長春市で行われる第5回中国吉林・北東アジア投資貿易博覧会に積極的に参加することを心より願う」と述べた。
写真はスピーチする吉林省の陳偉根副省長。
「人民網日本語版」2009年5月26日