中国の万鋼・科学技術部部長、日本の塩谷立・文部科学大臣、韓国教育科学技術部の安秉万(アン・ビョンマン)長官が24日、東京で会談し、科学技術の協力を通して3カ国が直面する防災や減災、気候変動、水リサイクル、省エネ、排出削減など地球規模や地域的な重要な課題を共同で解決することについて検討した。
会議では3カ国の研究協力プログラムを作成し、各国の科学研究者による実質的な研究開発をサポートする。また3カ国が交互に若い科学研究者のシンポジウムを開催し、交流を促進することを決め、万鋼部長、塩谷立大臣、安秉万長官が上記の内容を含んだ共同声明に調印した。
その他にも中国科学技術部国際協力司、日本の科学技術振興機構、韓国国際科学技術協力財団(KICOS)との間で「研究協力計画の実施機関間の覚書」、中国科学技術協会、日本科学技術振興機構、韓国科学創意振興財団との間で「科学交流と科学普及活動の協力を促進する覚書」に署名した。
この会議の開催前に万鋼部長は塩谷大臣と会談し、『地震分野に関する中華人民共和国科学技術部と日本国文部科学省の科学技術協力強化の覚書』に調印している。その中では共同研究の促進や研究者間の交互交流や意見交換などが提起され、具体的には緊急地震速報や人工衛星による災害観測、兵庫県三木市にある防災科学技術研究所での建築物の耐震研究などが候補に挙がった。
また25日には鳩山邦夫総務大臣と野田聖子大臣を表敬訪問し、中日両国の科学技術に関する協力強化などについて意見を交換した。次は2011年に中国で開催される予定。
「チャイナネット」 2009年5月26日 |