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A株市場、3千ポイントは頂点でない 専門家
発信時間: 2009-07-20 | チャイナネット

JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーのキョウ方雄・取締役社長兼中国エリアチーフエコノミストは18日、第4回中国金融市場分析年次総会に出席した際、「米国および世界の経済は底を打って反転上昇する過程にあり、今後6カ月から12カ月で、世界経済には米国の主導の下で力強い周期的な反発が出現する可能性がある。中国経済の回復の持続可能性は世界の水準を上回る見込みだ」と述べた。また中国株式市場について「A株市場の2千ポイントから3千ポイントの間の動きは正常な過程に過ぎず、3千ポイント台に乗ってはじめて本当の意味での強気市場がスタートしたといえる」と述べた。「上海証券報」が伝えた。

キョウ氏は次のように述べた。

現在、金融危機の嵐は過ぎ去り、世界金融市場のシステム上のリスクは大幅に低下し、金融機関全体がてこの役割を担うようになり、金融市場は経済の潤滑油としての機能を回復しつつある。米国経済や世界経済は今まさに底を打って反転上昇する過程にある。

世界経済は今まさに、中国経済が今年1、2月に底を打って反転上昇した時のような状態にある。底は第2四半期(4ー6月)に出現していたとみられ、第3四半期(7ー9月)には米国経済に明らかな回復ぶりがみられると予想される。

株式市場の3千ポイントは頂上ではない。A株市場における2千ポイントから3千ポイントの間の動きは正常な過程に過ぎず、3千ポイント台に乗ってはじめて本当の意味での強気市場がスタートしたといえる。今年の強気市場は時間的には半分が経過し、今後の市場動向のカギは、国際経済と中国経済との動き、および現在の回復傾向がどのくらい続くかという点にある。

今後6カ月から12カ月の間に、世界経済には力強い周期的な反発が出現する可能性がある。だがこの周期的反発は長期的にみれば非常に弱いもので、重大な構造的問題を招来する可能性もある。経済の周期的反発がみられる間に新たな技術的進展が登場して、今後の経済成長をリードしていかなければ、米国経済は2011年か2012年頃にまた新たな低迷期を迎えるとの可能性を排除できない。

*キョウ:「龍」の下に「共」

「人民網日本語版」2009年7月20日

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