中国で最も栄える長江デルタ地区。この地区を代表する2つの都市、上海と南京の間に来年、都市間鉄道が完成する。「新華網」が伝えた。
滬寧(上海・南京)都市間鉄道は来年7月1日に開通が予定されている。江蘇省では現在、鉄道工事が急速に進められている。同路線の「蘇州工業パーク駅」「蘇州新区駅」「陽澄湖駅」「昆山花橋駅」などの主要駅は来年3月末までに完成する見込みだ。
上海南京都市間鉄道は、「長江デルタ地区都市間軌道交通網計画」で交通ネットワークの主軸と定められている。全長は297キロで、江蘇省内では269キロを走る。総投資は422億元。08年7月1日に起工され、万博前の2010年7月に完工が予定されている。
上海南京都市間鉄道は、現在の滬寧(上海・南京)鉄道の北側をこれとほぼ平行に走ることになる。上海南京都市間鉄道と上海南京高速鉄道とでは機能や位置付けが異なる。高速鉄道が担当するのは、中長距離の旅客の運搬。一方、都市間鉄道は、小編成での頻繁な旅客運搬を担当し、路線上の6大都市を路線バスのように運行する。この鉄道ができれば、南京から上海までの時間的距離が大きく短縮することになる。
上海南京都市間鉄道は時速300キロ以上で運行され、上海から南京までの所要時間は75分に短縮する。列車の運行間隔は最短3分。上海・蘇州・無錫・常州・鎮江・南京の間をバス並みに便利な鉄道が運行することになる。
「人民網日本語版」2009年8月10日