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資産運用、中国で静かなブーム
発信時間: 2009-08-18 | チャイナネット

▽構造の多元化が発展を促進

 中国社会科学院金融研究所理財産品(資産運用商品)センターの専門家は「中国の大衆の投資ブームには、さまざまな階層レベルの原因がある」と話す。

 国民の収入レベルの高まりにつれて、より高い生活レベルへの願望が日に日に強まっている。1990年代に上海・深セン両証券取引所が開放されたことや、先に豊かになった一部の人の資産効果が現実的な「お手本」となり、繁栄する金融市場の下でより多くの人が資産運用の行列に加わるようになった。

 開放が進む投資環境も客観的にみて大きな役割を担ったといえる。国際交流の増加や大衆の金融知識の増大も、国際的な投資の概念の一般化に一役買った。また1998年に国が住宅ローンを開放したことが遠因となって、ローンやクレジット消費が増加し、人々の消費概念が質的な変化を遂げ、「資産が資産を生む」という考え方が定着するようになった。

 零点市場調査与分析公司がまとめた「個人投資家の生活形態研究報告」によると、26歳から35歳で、大学卒業以上の学歴を備えた個人投資家は、複数の投資商品を組み合わせて投資を行う割合が高いという。

 現在、中国の大衆の投資・資産運用は、選択肢が一つしかない初歩的な状態から、選択肢がより豊富になり、よりシステム化された多元的な段階へと移行しつつある。

 「人民網日本語版」2009年8月18日

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