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中国、過剰生産と重複建設にメス |
発信時間: 2009-08-27 | チャイナネット |
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金融危機の試練に直面し、中国経済を真っ先に衰退から脱出させようと中国政府は強力な景気刺激策を取っている。しかし、投資が急激に増加する中、政府はまた一つの難題に直面した。 26日に開かれた国務院常務会議で、過剰生産と重複建設の問題が際立っている業界にメスを入れることが決定した。 会議では、次のことが指摘された。現在、中国が取る構造調整促進の一連の政策はすでに効果を現し始め、企業の経営難はやや緩和され、産業の発展は全体的に回復している。しかし一部の産業構造調整は遅れており、過剰生産や重複建設の問題が依然残る業界もある。 このような問題に対し会議で、科学的発展観を貫徹実施し、成長維持における構造調整の促進にいっそう力を入れ、一部業界の過剰生産と重複建設を断固として抑制することが決定した。 実際、中国のここ10年の発展史を振り返ると、盲目的な投資や重複建設が中国経済を混乱させている。政府の各政策実施と銀行貸付が多い状況下で、中国の一部地区には盲目的な投資が再び現れるようになった。 在来産業である鋼鉄業を例に挙げてみる。現在、中国鉄鋼業の過剰生産は1億トンを超え、今年に入って新たに着工したプロジェクトは前年比で20%増加した。構造調整を進める中で期待される一部の新興産業も多くの注目と絶賛を受けている。中国が進める「新エネルギー基地」の省は17を超えたが、中には十分な考察や計画がないものもある。多くの企業が新エネルギープロジェクトに着手しているが、一時期好調だった太陽光発電企業も今では4分の3以上が倒産している。しかし、このような状況下でもまだ多くのプロジェクトが建設中、或いは建設を予定している。 「新興産業が急成長し、発展に秩序が欠け、新たな過剰生産を形成する可能性がある」と、工業信息化部の朱宏任技師長は懸念する。また、「これらの新興産業分野において、中国はコア技術を掌握しておらず、一般的な加工製造過程の発展が比較的速いだけである。よって、太陽光電池の生産で汚染が深刻になるなど、他の問題を引き起こす可能性がある」と話す。 |
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