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西側の中国報道に変化 「中国モデル」を議論
発信時間: 2009-08-28 | チャイナネット

世界を席巻する金融危機は一部の西側メディアに資本主義の弊害を再認識させただけでなく、同時に「中国モデル」の危機における実績にも注目が集まっている。これまで非難が多かった西側メディアの態度は一変し、「中国モデル」の成功点と影響力について討議されている。

1. 文化と文明の発展から中国モデルの意義と展望を見る。

『フィナンシャル・タイムズ』などはこのように解説する。西側国家は、「近代化」と「グローバル化」こそが全世界がまねる西側の発展方法だと考えている。しかし中国モデルの成功は西側が考える「近代」の内容を覆し、「近代」に含まれた意味を定義し直し、これは世界レベルのある種の「文化革命」となった。今後数十年、中国は各方面で世界をリードする立場にあり、「文化の覇者」となる。中国の儒家文化と西側の文化は大きく異なり、中国の政治発展には外国の方式を取り入れることはなく、中国の民主制度も西側が世界共通と考えるモデルとは異なる。中国の近代化は世界その他の国家の発展と同時に行っても矛盾が生じることはなく、中国が世界を統治することもない。『ニューズウィーク』は、米国は中国の発展とその影響を客観的にとらえるべきで、成功後の中国との交流を身につけるよう指摘した。

2. 中国モデルには、実務を基礎とした多層的、多分野における改革と発展も含まれる。

英国の発展問題専門家であるクックなどはこう考える。中国モデルの特徴は「権威的管理と市場経済体制の結合」で、これは何度も実験を重ねて完成していくもので、最初から青写真があるわけではない。その原則は実務主義と漸進的改革で、すなわち「実事求是(事実に基づき真実を求める)」や「摸着石頭過河(未知の状況下で様子を見ながら前進する)」の精神である。雑誌『ニューヨーク・タイムズ』、『フィナンシャル・タイムズ』、『ワシントン・ポスト』、『TIME』は、西側はより全面的に多方面から中国モデルを見つめ、過去のような独断的で「黒か白か」という断言を避けるべきで、中国で起きた事件に対する単純な解釈をやめる必要があると指摘する。こういったやり方により、西側は中国の過去や未来に対し誤った判断を回避することができる。中国の改革開放から30年間で、中国共産党自身も改革と調整を絶えず行い、中国人はますます自由を獲得できるようになった。政治体制改革面では、西側の期待とはまだ程遠いものの、中国が採る地方役人の監督管理の強化、末端の民主の発展、メディア改革などの一連の措置を見過ごすわけにはいかない。

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