3. 中国モデルは世界、特に発展途上国が参考とする価値は大いにある。
『ニューヨーク・タイムズ』、「フィナンシャル・タイムズ』、『ワシントン・ポスト』と一部の学者は、金融危機は中国モデルにとって大きな試練になると見ている。しかし危機の勃発以来、西側が学ぶ価値のある多くの経験を中国は積んでいる。例えば、金融監督管理問題については中国は保守的な態度を採ってきており、西側の銀行と資本市場の運営モデルをまねるという要求を拒んだ。銀行は実体経済の「促進者」となるべきで、完全に独立した「富の創出者」となるべきでないという原則を貫き、金融危機によるリスクを抑えた。中国が危機対策で内需拡大に成功し、経済モデルの転換を実現し、持続可能な発展原動力を作り出せたら、中国経済は新たな成功を収めることができるだろう。中国モデルの影響力と吸引力はより拡大する。中国の発展方法は独特なためその他の発展途上国はまねることはできないが、中国モデルの背後にある実務主義の哲学思想をまね、自身の国情に合った発展方法を模索することはできる。先進国にとっては、中国の互恵パートナー式の対外発展援助のやり方は、西側の「ギブ&テイク」という形式の思考を見直すことになるだろう。
4. 中国モデルの成功は国際システムの転換の軌跡と方式に大きく影響することとなる。
『ワシントン・タイムズ』は、国際金融危機で国ごとに異なる成長モデルがあることが示されたと指摘する。この面では誰も独占する権利を持っていない。国際社会が金融危機に対応する過程で、「北京合意」が「ワシントン合意」に代わる動きが強くなった。西側の学者は「『北京合意』は民主的監督メカニズムが乏しい経済成長モデルだが、発展途上国がより公平な国際的富と権力配分を得るという追求を無視している」と偏った見解を示している。『タイムズ』と『Foreign Policy』は、中国をはじめとする発展途上国は、先進国を超える新しい国際経済秩序をリードするようになり、これは近代史上最も著しい国際体系の転換と権力移動で、中でも中国は極めて重要な役割を果たすと指摘している。英国の学者は、「中国は国際規範と貿易、金融、安全、気候変化などの分野の国際制度確立にますます深く参与するようになり、国際秩序の変革において重要な存在となっている」と話す。
「チャイナネット」 2009年8月28日
|