シンポジウム出席者は、ロシアが実施する極東地区振興計画が中国の図們江地域の共同開発に積極的な役割を果たすと見ている。朝鮮の国内情勢の変化が図們江の開発に悪影響を及ぼすことはないという。経済・貿易の交流が深まり、モンゴルと東北アジア各国間の利益関係は緊密になりつつあり、国際協力もいっそう強化される見通し。日本は対外政策を調整し、東北アジアの緊迫はやや緩和された。
そのほか、長春・吉林・図們の開発開放先導区の建設においては、日本、韓国との協力を引き続き強化すべきで、日韓産業を地域内に移し、産業のグレードアップを目指す。また、ロシア、モンゴルとの地域協力推進を図り、ロシア、モンゴルとの資源面の協力を積極的に進め、中国、ロシア、モンゴルの国際輸送ルートの建設を加速化する。
シンポジウム出席者は、「中国モンゴル間大通路」建設の積極的な推進を提起している。1つ目は琿春からロシア、朝鮮港湾間の道路、鉄道建設と関連プロジェクト。2つ目は内蒙古阿爾山からモンゴル・チョイバルサンの鉄道建設プロジェクト。「中国モンゴル間大通路」は長春・吉林・図們の開発開放先導区を通り、東北アジア地域の6カ国を結びつける重要な架け橋となるだけでなく、東は日本、韓国、西はロシア、モンゴルとつながり、欧州や北米まで延びる重要なルートとなり、同地域の経済発展を新たな段階に導くことになると見られている。
「チャイナネット」 2009年9月4日
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