中国国家林業局、国家発展改革委員会(発改委)、財政部、商務部、国家税務総局の5部門は、林業の金融危機克服に関する行動指針として、『林業産業振興計画(2010-2012年)』を共同で公布した。『計画』では、向こう三年間、国家級林業リーディング企業100社、10大特色産業クラスターを重点的に支援し、林業の総生産額の年間伸び率を約12%に維持することが明示された。
『林業産業の調整・振興政策』の実施により、中国の林業の総生産額は2008年の1兆4400億元から2012年には2兆2600億元に増加する見通し。人造板の生産量は約1億立方メートルの水準を維持し、林産物の貿易額は900億ドル以上に達し、中でも輸出額は500億ドルまたはそれ以上となる。人造板、木製床板、家具、木製ドアなど比較優位性の高い製品においては引き続き世界最大の輸出量を維持し、木材の年平均輸入量は1億6000万立方メートル以上で安定する。林業第2次産業と生態旅行を筆頭とする林業第3次産業が林業の総生産額に占める比率をそれぞれ50%と18%以上に引き上げる。また、人造板を主とする木材加工企業を全面的に整理し、立ち後れた製品や設備を淘汰し、林業の就業者数を2008年の4500万人から5700万人まで増やす。
今回の林業振興は、金融危機による打撃が最も大きい人造板などの木材工業と関連産業に重点が置かれている。『計画』では次のことが提起された。
林業におけるブランド育成と市場参入基準の設定を進め、公布済みの70品目の人造板国家基準と業界基準に対して2年で全面的な整理を行い、中国著名林産物を認定する。3年以内に、国家級林業リーディング企業100社と10大特色産業クラスターに対して重点的な支援を行い、森林資源の育成、人造板、家具、パルプ・製紙、竹製品、林業化学製品、バイオ製薬、林業機械製造、バイオマスエネルギーなどの支柱産業を徐々に形成する。
「チャイナネット」 2009年11月4日 |