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6部門が国産自動車の「輸出未来図」
発信時間: 2009-11-12 | チャイナネット

商務部のサイトが11日伝えたところによると、商務部、国家発展改革委員会、財政部など6部門・委員会はこのほど、国産自動車製品の輸出の持続的で健全な発展促進に関する意見を共同で発表した。同意見は、国産自動車製品・部品製品の輸出をめぐる一種の「未来図」で、今後の各時期における段階的な目標を明確にすると同時に、国の輸出拠点の建設加速、企業の金融ツール利用を通じた国際競争力向上の奨励、企業の独自開発能力向上の奨励といった意見を打ち出している。「国際金融報」が伝えた。

同意見は、自動車・部品輸出の発展目標を初めて明確にしたことに特色がある。具体的には▽2009年から2011年にかけての輸出増加率の目標値を年平均10%とする▽2015年をめどに輸出額が850億ドルを突破し、年平均増加率が約20%に達することを目指す▽2020年をめどに世界の自動車製品貿易総額における中国の輸出額の割合を10%に引き上げるーーことなどを戦略目標に掲げる。

同意見の指摘によると、ここ数年来、中国自動車・部品輸出は急速に発展しており、01年から07年にかけての年平均増加率は50%に迫り、08年の輸出額は302億ドルに達した。だが全体的にみれば、中国の自動車・部品輸出は先進国や新興工業国・地域には大きく立ち後れており、現在もなお初歩的段階にとどまっている。

今回の意見には、国の自動車・部品輸出拠点の建設加速、自動車製品輸出の技術的基盤の強化、企業の金融ツール利用を通じた国際競争力向上の奨励、企業の独自開発能力の強化を通じた輸出製品構造の最適化の奨励といった内容が含まれる。

また同意見は、国際貿易摩擦への積極的な対応や摩擦の解消の必要性を打ち出し、自動車製品をめぐる貿易摩擦の警告メカニズムを早急にうち立てる必要があるとしている。これは海外の自動車製品の貿易摩擦関連情報をしっかりと追跡し、収集し、整理するとともに、仲介機関としてその役割を十分に発揮して、企業の早期対策、早期対応を促し、中国自動車輸出企業の利益を最大限に保護するものとなる。

また同意見では、海外進出戦略の実施に力を入れること、国際市場の開拓に力を入れることの必要性を指摘する。優位にある企業や企業間の共同機関が対外投資を行い、海外で工場を建設したり、拠点を設けたりして、海外での生産規模を拡大し、販売先の市場に接近し、自動車製品、技術、サービスの輸出を拡大することを奨励するとしている。

「人民網日本語版」2009年11月12日

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