妥結が延び延びになっている多角的貿易交渉のドーハ開発アジェンダ(ドーハラウンド)について、陳部長は「多角的貿易交渉は世界の貿易・経済の発展に重要な推進作用をもつものだ。ドーハラウンドが妥結されれば、世界の関税水準は一層引き下げられ、1500億ドルの貿易フローが生まれ、世界経済の早期復興にプラスになる」と話す。
陳部長によると、貿易の国境を越えた発展は基本的な経済原理であり、各国にはそれぞれの優位点がある。中国は人口が多く資源が乏しく、国内市場だけに頼って急速な発展を遂げることは難しいため、より広範な国際市場の開拓が必要だ。
金融危機による外需減少の対策ついて、陳部長は次のように述べた。中国の国際市場におけるシェアを失わないようにするため、商務部は輸出刺激策を打ち出し、企業向けのサービスや企業の貿易摩擦への対応のサポートといった措置を強化している。貿易の伸びは維持しなければならないが、今後は構造調整により一層重点を置き、対外貿易の成長モデルを転換させ、製品の付加価値を高めることで世界のハイエンド市場におけるシェアを伸ばしていかなければならない。またサービス貿易を将来の対外貿易の発展における重要な方向性としなければならない。
「人民網日本語版」2009年9月8日
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