エアバス社がこのほど発表した最新の民用航空市場予測によると、中国とインドは今後20年、成長速度が世界で最速の国内線市場となる見込みだ。「新華網」が伝えた。
エアバス社の報告によると、世界市場での旅客便と貨物便の増加数は09年から28年までに2万5千機に達し、これらの航空機の全額は3兆1千億ドルに達する。▽新興市場の成長▽フライトネットワークの改善▽低価格航空会社の拡大▽特大ターミナル都市の増加▽効率と環境の性能が劣った旧型機の買い替え??といった状況は、効率が高く環境に優しい航空便への市場ニーズを高める要素となる。
同報告によると、民用旅客機が今後20年で最も大きいのは、中国とインドを含むアジア太平洋地域と新興市場だ。これらの地区のニーズは、世界の民用旅客機需要の31%を占める。これに続くのが、欧州と北米の地区だ。国内の旅客輸送市場を見ると、インドと中国は今後20年、成長が最速の市場となり、成長率はそれぞれ10%と7.9%となる。航空輸送量を見ると、米国内が依然として世界最大の市場となる。
エアバスによると、航空機の購入は長期的な投資であり、機体の買い替えの周期も長い。経済低迷の周期はこれに比べれば短い。航空業の発展を促進させるのは力強い市場のニーズがあるということだ。世界の客運航空市場は09年には2%の減少となるものの、10年には4.6%の増加となる見込みだ。
「人民網日本語版」2009年9月21日