中華人民共和国成立60年以来、世の中は天地をくつがえすような変化が起こった。1952年の中国のGDPはわずか679億元で、世界経済総量に占める比率は極めて小さかったが、2008年には30兆元を突破し、米国と日本に次ぎ世界3位となったように、多くの輝かしいデータが中国の経済・社会のこの60年間における発展成果を反映している。
国内総生産(GDP)成長率
中華人民共和国成立以来、自然条件や政策措置の変化などが原因で、中国の経済成長は数回の大きな変動があった。特に1960年代初めの「3年自然災害期」には大きな後退となった。「文革(文化大革命)」時期に、国民経済の発展に「三落両起(3回下がり2回上がる)」という特徴が現れた。1967年から1968年、国民経済は国内の政治闘争が原因で急激に悪化し、後退した。1969年から1973年、国民経済は戦争準備需要と高成長、高投資政策がサポートする中、やや回復し成長した。1974年、「批林批孔」運動よりダメージを受け、国民経済が再び困難な局面を迎えた。1975年、鄧小平氏が整頓に取り組み、経済はやや回復した。1976年、「反撃右傾翻案風(保守派の巻き返しに反対する運動)」が起き、毛沢東主席、周恩来総理、朱徳委員長が相次いで亡くなり、唐山大地震などが影響し、経済は再び崩壊寸前まで大きく後退した。
1978年の改革開放後、中国に「経済発展中心」の指導思想が確立し、経済は安定した発展を見せた。1979年から2008年までの30年間の年平均経済成長率は9.8%に達した。特に2003年以降の5年間は中国の国内総生産(GDP)伸び率がそれぞれ10%、10.1%、10.4%、11.6%、13%に達している。1978年以降、5年連続の2桁の経済成長は中国で初めて。2008年、世界金融危機の影響を受け、中国のGDP成長率は9%に縮小した。