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今後10年の中国経済に関する10の予想(9)
発信時間: 2009-10-20 | チャイナネット

中国資本市場が広く深く拡張すると同時に、市場化改革も2020年にはほぼ完了する。

市場各主体の分担もはっきりする。

1. 市場の商品や取引ツール、資金調達方法、監督管理要求において、投資家の選択肢も多様化する。

2. 監督管理部門の主な業務は、現在は発行者と投資家に実質的判断と審査を行うことから、各市場の監督管理規則の完備、市場参加者の規則実施状況への督管理を行うことになる。

3. 投資家は、現在のように監督管理部門によってどの市場にどのように投資するかを決められるのでなく、自主的に選択できるようになる。

今後10年、外国企業と投資家が絶えず中国市場に参入する。2年以内に、外国企業の国内資本市場での上場、資金調達が許可される可能性も高い。2020年までに、上海証券取引所に上場する外国企業は約1000社に達し、全体の15%を占め、うち世界500強企業から50社以上が上場する見通し。B株市場はA株と合併する可能性もある。また、多くの海外の優良企業が債券市場で人民元債券を発行できるようになる。

資本流動の制限緩和と外貨規制の改革に伴い、豊富な資金を有する機関投資家は世界で投資チャンスを捜し求める。2020年までに、海外の機関投資家は上海、深センなどの重要な投資家となり、中国大陸の資本市場での投資額は2000億ドルを超える見込み。

外国投資家は国内の資本市場の重要な投資家となる。中国国債は海外の中央銀行の外貨資産の一部となり、中国の社債も大型金融機関の世界資産の構成部分となる。次に、国外政府や企業が中国大陸で人民元建てで発行する「人民元建て外国債券」の市場規模は徐々に拡大する。また、2020年までに、海外には巨大な人民元建て欧州債券市場が現れるだろう。香港は人民元建て欧州債券の主な市場となる可能性が高く、上海も欧州債券取引のサービスを提供することが予想される。

「チャイナネット」 2009年10月20日

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