鉄道車両メーカーの中国南車が2日に明らかにしたところによると、同集団の傘下企業である南車株洲電力機車有限公司とトルコ・イズミル市政府はこのほど、イズミル市区2号線のライトレール車両購入契約に調印した。取引額は3億5千万元。中国が知的所有権を持つ鉄道運輸設備一式がヨーロッパ市場に進出したのは今回が初めて。中国新聞網が伝えた。
南車株洲電力機車有限公司の責任者によると、今回のプロジェクトでは、イズミル市のライトレールのカーブ半径が小さいことや、複雑な運行環境を考慮し、最小カーブ半径が30メートルの連結式ライトレール列車を特別に採用したという。
このほか、車体構造には丈夫で耐性の強い全溶接型アルミニウム合金を使い、車両には駅の自動通知機能、電子地図、メディア再生機能など、最新の機能がそろった乗客情報システムが搭載されている。また、最新のビデオモニターシステム、火災探知システム、緊急避難システムが備わっており、乗客の安全を保障する。
同列車の設計時速は80キロ、車両の幅は2.65メートル、長さは23.6メートル。4両編成で、列車の定員は1000人となっている。1台目のライトレールは2011年10月に交付され、全ての列車は2012年4月26日までに交付される。
「人民網日本語版」2009年11月3日 |