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中国対外貿易への4つの誤解 専門家が解説
発信時間: 2009-11-04 | チャイナネット

誤解3:中国の輸出依存度の高さにすぐ責任転嫁する

中国企業の海外投資は少ないが、GDP比で単純に計算すると、中国経済における輸出依存度は高くなる。

だが忘れてはならないのは、先進国には海外に進出した多国籍企業が多数あり、これら企業が海外で生みだしたGDPは本国でのGDPを大幅に上回るということだ。多国籍企業は国内で生産してから輸出するという必要がなく、世界中で事業を展開し、最終的に自国のGDPに売上を計上している。

中国の情況はこうではない。中国企業の海外投資は至る所で障壁や封鎖に遭うため、われわれは比較的優位にある要素を利用して、国際産業の移転を受けなければならないのだ。国際産業分業チェーンは非常に複雑であるので、中国の輸出依存度が高いため、中国が問題の原因や諸悪の根元になっていると単純に言うことはできない。

誤解4:中国の輸出が世界経済のアンバランスを招く

(中国の輸出が世界経済のアンバランスを招いているという批判について)中国の輸出が世界に占める割合は非常に低く、08年はわずか8%だ。ドイツは9%だった。それではなぜドイツが世界経済のバランスを崩したとは言わないのか。07年の中国の輸出額は高所得国の輸出総額の5%を占めたに過ぎないのに、高所得国の輸出が世界経済のアンバランスを招いたと言わないのはなぜか。

現行の国際的貿易統計の方法には大きな問題がある。たとえば、中国が輸出するアップル社のマルチメディアプレーヤーは、工場出荷価格が150ドル、市場小売価格が300ドルだが、中国が実際に得る加工賃はわずか3-5ドルに過ぎず、残りの約140ドルは(発注元の)日本企業の生産額になる。よって中国がアップルのマルチメディアプレーヤーを輸出しても、5ドルの利益しか計上できず、150ドルを計上することはできない。

中国系米国人の元米労働省副長官は最近、すぐれた提案を打ち出した。西側諸国が中国の視点を受け入れ、一連の統計方法を改変するよう求めたのだ。現在の統計方法は工業革命の時代の遺物であり、現在のサービス経済の発展といった新しい情況を踏まえて新たな計算方法を制定する必要がある。こうしなければ、中国の輸出が世界に占める割合を客観的に反映することはできない。

「人民網日本語版」2009年11月4日

 

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