2009年中国・国際繊維・アパレル貿易発展フォーラムが28日、江蘇省の昆山市で開かれた。フォーラムに出席した陳健商務部副部長は「自由貿易を堅持することは、国際繊維・アパレル貿易の持続的な発展を維持していく上での基礎となる」と述べた。
陳商務副部長は「繊維・アパレル業界は、世界的な範囲で安定した分業システムが構築されている。中国を例にすれば、毎年100万トンを超える綿花と1000万トンを超える化学繊維の原材料を輸入している。これはアメリカや日本、韓国において、多くの農民や労働者の就業問題を解決した。また、中国は毎年、世界市場に1000億ドル以上の紡績品と服飾品を輸出しており、世界各地の消費者に安くて品質のよい生活必要品を提供している」と語った。
また、「現在、消費者の繊維製品とアパレル製品に対するニーズ多元化してきており、ハイエンド製品、高級品が消費の新たなポイントとなっている。中国は、世界で2番目の高級品消費国として、欧米先進国の関連産業に巨大なビジネスチャンスをもたらしている」と述べた上で、「自由貿易は、各国の繊維・アパレル業界および消費者の根本的な利益に合致している」と強調した。
なお、今回のフォーラムには、イタリア、日本、アメリカ、パキスタン、バングラデシュなどから、業界関係者200人余りが参加した。
「中国国際放送局 日本語部」2009年10月28日