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中国の産業競争力に3つの変化 
発信時間: 2009-10-29 | チャイナネット

中国社会科学院工業経済研究所の金碚所長は28日、上海市で開催された第6回中国産業国際競争力フォーラムに出席し、「国の一連の経済発展刺激政策や国際社会の関連する対応・調整措置などにより、中国の産業競争力には今後3つの変化が生じる可能性がある」と指摘して次のように述べた。新華社が伝えた。

第一の変化は、資源環境の制約がますます厳しくなる情勢の下で、中国の産業は「資源の節約」と「環境への配慮」を早急に実現する必要に迫られるということだ。

ここ1年ほどの間に、ますます多くの産業や企業が、省エネや環境保護により配慮した技術を選択してコストを引き下げ、競争力を保持している。これもまた、外需が大幅に低下しながら、中国の工業製品の国際市場シェアが依然として上昇傾向を維持できている大きな原因だ。同時に、新エネルギー産業の投資と生産力もこの1年間で急速に伸び、一連の産業では投資の重複や生産力の過剰といった現象さえ出現した。このことは、中国に新エネルギー産業の伸びと省エネ技術の応用とからなるミクロ動力メカニズムが形成されつつあることを示している。

第二の変化は、より優れた、整ったインフラ建設が産業競争力を新たに支えるものになるということだ。

国際金融危機の発生後、インフラ分野には通常の規模を上回る投資がなされ、これが中国政府の一連の経済刺激プランの重点となった。中国のインフラ環境には歴史的な転換が生じつつあり、これまでのボトルネックに制約されていた状態から空前絶後の発展状態へと変わりつつある。このことが、中国全体の投資環境と生活環境の改善につながるのは明らかだ。

第三の変化は、製造業のレベルアップが専門化された分業という新たな優位点を形成するということだ。

資源環境の変化や対外貿易で直面するさまざまな圧力にさらされる中、中国の産業は、粗放型の製造スタイル、低価格競争、急速な拡大方針に別れを告げ、レベルアップされた製造スタイル、「クリーン生産」の戦略メカニズム、工業のレベルアップ、企業文化の育成などに移行して発展しなければ、現代工業文明を真の意味で花開かせることはできない。同時に製造業産業チェーンの分化が絶えず進み、情報化プロセスにおいて新たな業態が生まれ、たとえば生産性サービス業の発展が推進されるのに伴い、産業競争力において専門化された分業という新たな優位点が徐々に形成されるとみられる。

これら3つの変化は全体としては積極的な傾向を示すものだが、中国の産業競争力は依然として続く国際金融危機の中で、大きなリスクに直面してもいる。保護貿易主義の高まり、貿易摩擦の激化、一部先進国が実体経済の再振興をはかることによりもたらされる新たな競争、中国企業の国際化・情報化プロセスにおける新たな課題などが主たるリスクだ。

「人民網日本語版」2009年10月29日

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