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中国の物流市場に巨大な発展チャンス
発信時間: 2009-10-29 | チャイナネット

中国政府が「十大重要産業調整・振興プラン」を打ち出したのに伴い、中国の物流産業はかつてない発展チャンスを迎えている。物流の情報化も巨大な市場チャンスを迎えつつある。新華社が伝えた。

中国物流・調達連合会の戴定一副会長によると、巨大な市場ニーズとマクロ経済政策の積極的な後押しを受けて、物流業は中国の国民経済システムにおける重要産業の一つに成長した。現在、世界金融危機はなお収束していないが、中国経済が他国に先駆けて安定回復に向かったことを受けて、中国物流業にも「下降から一転、上昇へ」という喜ばしい変化がみられた。

戴副会長によると、今年初めに国務院常務会議が審議・可決した「物流業調整・振興プラン」は、物流業をこれまでになく重視しただけでなく、物流情報化の市場に多くのチャンスをもたらしもした。各種の物流情報プラットフォームの建設が急速に進む一方、専門的な物流や供給チェーンの情報化ソリューションなども発展し、低温物流チェーン、危険物の物流、自動車の物流などの専門的レベルもますます向上している。

戴副会長は「注意すべき点は、大陸部の物流金融市場が予想を上回る発展ぶりを示し、物流全プロセスの監督管理が促進され、こうした動きにより物流情報化の建設が促進されたことだ。国の関連部門は現在、専門家を動員して専門的プランの制定に着手しており、これは中国物流の情報化の進展ペースがますます加速するということを意味している」と述べた。

同連合会に加盟するある業界関係者によると、十大重点産業の中で物流業は相対的に発展が遅れている。業界全体についていえば、効果的な管理情報システムがあれば、優れた物流サービスを提供し、経営の刷新をはかる上での有力なツールになるという。

上海博科資訊株式有限公司の王頤中副総裁によると、応用サービス情報システムが一体化に欠けているため、物流応用システムの多くは「孤島」のような情況を呈している。これからの中国物流業界は標準化、一体化、細分化、大量化、インテリジェント化、最適化といったニーズに基づき、物流管理情報システムをうち立てるとともに、社会資源を効果的に統合し、最適化して、物流の公共情報プラットフォーム建設を推進する必要がある。

「人民網日本語版」2009年10月29日

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