中国観光研究院が行った専門的研究によると、今年中国が受け入れた観光客数はのべ20億人に達し、観光総収入は1兆2千億元を突破する見込みだ。観光業は中国国民経済の中で真っ先に復興を遂げた産業の一つになりつつある。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
今年第1-3四半期、国内旅行は10%成長率を維持し、海外から中国を訪れた観光客による入境観光収入は7月から前年同月比でプラス成長に転じた。中国政府が打ち出した実務的で理性的なサービス貿易自由化政策に後押しされて、中国から海外を訪れた観光客による出境観光収入は3%の増加率を維持した。
同研究院の戴斌副院長によると、このたびの世界的な金融危機への対応において、中国政府は観光消費の牽引における国内ニーズの重要な役割を高く重視するとともに、出境観光、特に東南アジア地域への旅行に積極的な役割を発揮させることを重視した。
戴副院長によると、金融危機の影響があったが、中国政府は国民の出境観光にいかなる制限も加えておらず、逆に北東アジア地域、メコン川流域の地域、汎北部湾地域、香港・澳門(マカオ)・台湾を含む地域への旅行協力をめぐる新しいメカニズムの構築に力を入れている。海外旅行消費の巨大な潜在力を秘めた中国は、国際観光業、特にASEANを含む地域の観光業において、率先して復興を遂げるとともに、持続的な繁栄と発展をもたらすパワーの源泉になるものとみられる。
「人民網日本語版」2009年11月23日 |