世界知的所有権機関(WIPO)がこのほど発表した報告によると、中国の知的財産権事業の世界に対する影響力がますます強まっているという。2009年版「世界知的財産権指標報告」によると、1995年から2007年までの間に、中国国家知識産権局が受理した発明の専利(特許、実用新案、意匠)申請件数の年平均増加率は23.9%に達し、欧州や米国を大きく上回った。
中国の知財権事業の活発な動きは以下のような事例からうかがえる。2008年に中国のハイテク企業・華為が中国企業としては初めて「特許協力条約」(PCT)の特許申請ランキングで1位になった。07年に世界で行われた商標申請のうち20.6%が中国から提出されたものだった。また世界では外観デザインをめぐる特許の申請件数が急速に増加しており、これは主として中国からの申請件数が大幅に増加していることが原因と考えられる。
同報告によると、発明特許に関しては、世界全体での申請件数は持続的に増加しつつ、増加ペースが徐々に緩やかになっているが、中国の申請件数はこうした流れとは逆に増加傾向にあり、日本や米国との開きが次第に縮まっているという。
「人民網日本語版」2009年12月2日 |