中国電信(チャイナ・テレコム)が最新携帯「Blackberry(ブラックベリー)」を投入する可能性が高まり、中国聯通(チャイナ・ユニコム)が既にiPhoneを発売、国内3G携帯電話市場の競争は2極分化が進み、今後は国産携帯電話がミドル・ローエンド市場に、一方の外資系はミドル・ハイエンド市場に注力する気配だ。「通信信息報」が伝えた。
マーケティング企業・易観国際が発表した「2009年第3四半期中国携帯電話端末市場四半期観測」によると、今年第3四半期(7-9月)、国内携帯電話販売総数は3907万3千台となり、昨年同期比18.2%増となった。うち3G携帯電話販売台数は、非正規流通品を除き、98万3千台となった。内訳は、中国電信が36万7千台で首位に、中国移動(チャイナ・モバイル)が32万4千台、中国聯通は補助政策なしの前提の下、29万2千台。統計結果から、国内の携帯電話の売上は回復傾向にあり、景気回復、新入生の入学および3G端末を様子見するユーザーなどの影響を主に受けている。
中国聯通がiPhoneを発売、中国電信のブラックベリーの投入が予想される中、国内の3G携帯電話市場の競争は日増しに激化しており、市場の2極分化が予測される。
▽マーケットは上位企業が独占維持
易観国際がこのほど発表した「中国携帯電話端末市場年度総合報告2009」によると、現在中国国内の携帯電話市場は依然として大手メーカーによる独占状態が続いており、3大大手のノキア、モトローラ、サムソンが市場全体の67.3%を占めている。国内ブランドは比較的分散しており、一部の老舗ブランドが苦戦を強いられている。昨年の中国ブランド携帯電話の市場シェアは約30%前後で、うち波導(バード)、長虹、厦新(アモイソニック)などの老舗ブランドのシェアは低迷を続けた。新製品の投入ペースが遅れ気味になっている以外に、コスト高による資金不足、さらには非正規流通品による打撃が、これら国内メーカーを苦境に立たせている。
「人民網日本語版」2009年12月4日 |