成長維持において著しい成果を得た後の中国マクロ経済政策の方向性が、中国内外で注目されている。

中央経済活動会議が7日に閉幕した。会議では2010年のマクロ政策が調整され、マクロ政策の持続性と安定性の維持、経済成長モデルの転換、民生の保障と改善を通じた経済構造の合理化と経済発展のけん引力の強化が提起された。

シグナル1　発展モデルの転換を重点に

中央経済活動会議で、来年の経済活動をしっかり行い、発展モデルの転換の促進に努め、経済の安定かつ急速な発展の維持と経済発展方式の転換を有機的に統一し、発展の中で転換を促し、転換の中で発展をはかることが提起された。

「発展モデルで、中国経済の持続可能な発展が維持できるかどうかが決まる。また、成長維持で重要な成果が得られ、発展モデルの転換によい条件と環境が与えられた。来年の重点が発展モデルの転換に置かれたことで、長期的な発展目標と短期的な成長目標は有機的に結び付いている」と、中国国家統計局の姚景源チーフエコノミストは話す。

長期にわたり、中国経済の発展は投資と輸出に依存し、第二次産業や物質資源の消耗増加に依存してきた。ところが、国際金融危機の発生により、中国経済の発展モデルの問題が浮き彫りとなり、成長維持の短期目標がほぼ達成されてから、発展モデルの転換が必然的に重点に置かれるようになった。

「ポスト危機時代に突入し、人々の関心は経済成長率から経済成長の質や効果、持続可能性に移行した」と、国務院発展研究センターマクロ経済部の張立群研究員は述べる。また張立群氏は、経済構造の合理化と自主革新能力の向上は発展モデル転換の重点であり、特に戦略的新興産業の育成を加速し、サポートを強化する必要があると見ている。