中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の自由貿易区が、いよいよ来年の1月1日に全面的に始動する。中国は現在、世界の5つの洲の31の国と地域との間で4の自由貿易区の設置、調印した自由貿易協定は8つ、そのうち7つがすでに実施されており、去年の中国の対外貿易総額の4分の1をカバーしている。
中国商務部の陳徳銘部長は「保護貿易主義が台頭し、多角的交渉が困難な中で、自由貿易区の設置を速めることは差し迫っており、ますます鮮明になっている。そのため積極的に世界自由貿易ネットワークの構築に取り組み、今ある自由貿易区の話し合いを推進、そして中日韓などとの自由貿易区設置に関する事業化調査を加速させて、適時にスタートするために交渉の条件を作る必要がある」と強調する。
中国が最初に設立した自由貿易区として、中国・ASEAN自由貿易区は中国が諸外国との自由貿易区設立の中で、重要なモデルになり一里塚的な意義を持つことは間違いないだろう。
中国・ASEAN商務理事会の許寧寧副事務局長は「中国・ASEAN自由貿易区は、中国が外国に対して設置した最初の自由貿易区で、最も早くかつ重要な一歩を歩み出した。自由貿易区の設立にともなってこの10年、中国とASEANとの経済貿易協力は急速に発展し、双方間の政治や社会、文化などの分野での協力、東アジア経済の一体化を促進した」と話す。
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