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11月、輸出入総額がプラス成長に 年内初
発信時間: 2009-12-14 | チャイナネット

今年11月には輸出入総額が今年初のプラス成長に転じた。とはいえ短期的には対外需要が低迷する情況は変わらない見込みで、対外貿易の回復の道のりは険しい。

▽11月の対外貿易を推進した三大要因

税関総署が11日発表した統計データによると、11月の輸出入総額は前年同月比9.8%増加した。うち輸出は1136億5千万ドルで同1.2%減少し、減少幅は年内の最低記録を更新し、初めてマイナス2けたを脱した。輸入は945億6千万ドルで同26.7%増加し、減少傾向を脱しただけでなく、小さくない増加幅を記録した。

国務院発展研究センター対外経済研究部の隆国強副部長によると、11月に対外貿易がマイナスからプラスに転じた主な原因として、次の3点が挙げられる。(1)米国、日本、欧州連合(EU)といった主要貿易相手先の経済が緩やかに回復したのに伴い、外部ニーズも緩やかに回復したこと(2)外需安定・輸出促進に向けて昨年以来、国が打ち出してきた一連の政策が効果を挙げ、中国製品の輸出競争力が衰えていないこと(3)比較の対象となる前年同期の数値が低いこと、の3点だ。

隆副部長によると、金融危機の発生後、消費者は耐久消費財やぜいたく品を真っ先に「削減」した。わが国の労働集約型製品の多くは生活必需品であり、これには一定の確実な需要がある。現在の情況をみると、EU・米・日の三大市場における中国産労働集約型製品の輸出シェアは低下していないどころか、かえって上昇すらしている。

▽世界経済の復興の基盤は弱い 対外貿易の復興はいばらの道

税関のアナリストによると、対外貿易が継続的に回復したとしても、短期的な対外需用の低迷情況は変わらず、対外貿易の回復には数々の困難が待ち受けている。現在、世界経済は重要な転換期にあり、経済の回復情況はアンバランスで、持続可能な成長を達成するための環境がまだ整っていないといえる。

税関がまとめた統計データによると、11月には輸入がまず回復した。輸出は減少幅が縮まったが、まだプラス成長には至らない。隆副部長は「これは主として、グローバル経済は緩やかに復興しているが、その基盤がまだぜい弱であることが原因だ。米・EUなどの主要経済体は失業率が高止まりし、貸付金の情況が完全には回復しておらず、消費支出の一部を抑制している。これと同時に、国際的な貿易保護主義が日に日に台頭し、対外貿易環境は今度さらに悪化する可能性がある」と話す。

隆副部長の予測によると、12月には輸出がプラス成長に転じ、来年上半期には2けた成長を達成するが、輸出の急速な伸びは比較の対象となる今年の数値が低かったことが一つの原因だ。来年上半期に輸出増加率が20%に達したとしても、絶対的な規模では2008年上半期の水準に達するのがせいぜいで、輸出の国内総生産(GDP)に対する貢献度は低下すると予想される。

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