中国人民政治協商会議の陳新立委員はこのほど開催された第11期中国人民政治協商会議第3回会議で、2009年の中国は外需主導型の経済成長から内需主導型の経済成長へという転換を達成したと発言した。陳委員の発言の主な内容は次の通り。
昨年は国際金融危機の影響を受けたことにより、中国の経済成長を牽引するトロイカのうち、輸出という馬がプラスの貢献を行えなかっただけでなく、前年比16%減少した。例年は経済成長に対する輸出の貢献度は2-3ポイントに達していたが、昨年はマイナス2-3ポイントとなった。こうしたことにより、内需を拡大して、輸出の減少が経済成長に与えたマイナス影響を補填することが必要になった。
一連の経済データに基づくと、昨年は主に投資と消費の牽引力によって国内総生産(GDP)の成長率8.7%を達成した。これは外需主導型の経済成長から内需主導型の経済成長へという転換の達成に成功したことを証明するものだ。
経済成長が外需型から内需型に移行したことは喜ぶべきだが、投資・消費の割合は発展モデル転換からくるニーズに比べて後退気味だ。昨年の社会投資は前年比30.1%増加し、例年にない増加となった。これにより投資と消費のバランスが一層悪化し、投資の比率は46.8%に上昇して改革開放以来の最高水準に達し、最終的な消費の比率は48.6%に下がって改革開放以来の最低水準に達した。
「人民網日本語版」2010年3月8日