米ABCのトヨタ車欠陥報道 信憑性で物議かもす

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発信時間: 2010-03-12 17:49:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米ABCテレビがトヨタ自動車の品質問題を扱った番組に画面のつなぎ合わせがあったとして、職業倫理をめぐる論議を呼んでいる。

同テレビ局の記者と南イリノイ大学 (Southern Illinois University)の教授は2月22日に放送された番組「ワールド・ニュース」で、トヨタ車に設計上の欠陥があることを裏付けようと試みた。同教授は「この欠陥は電気回路のショートを引き起こし、車が急加速する恐れがある。しかも、車内のコンピューターシステムには反映されない」と結論付けた。

番組には、回転速度計の針が勢いよく振れる映像が使われており、いかにも実験過程で撮影されたものだといった印象を視聴者に与える。だが、実際は車を停止させた状態で人為的にショートを起こし、撮影したものだった。

トヨタ自動車は、速度計の針が止まっていることや、サイドブレーキがかけられたままになっていることなど、番組で使われた映像の不自然な点を指摘した。

米AP通信は10日、ABCテレビ報道官の話を引用し、編集の際、配慮が欠けていたことを認める一方、番組内容に偽りはないと報じた。

テレビ局の言い分では、走行中だと振動があり、回転速度計の映像をはっきりと捉えることができないため、つなぎ合わせの方法を採用したとしている。

トヨタ自動車のJohn Hansen報道官は「テレビ局側の言い分は受け入れられない」との立場を表明。「停車した状態では、ショート発生時の反応が走行中より激しいものとなる」とコメントした。

シラキュース大学マスメディア学の教授は「どのような事情があろうと、報道の信憑性が視聴者に疑われるというのは、由々しき問題だ」との見解を示した。

「人民網日本語版」2010年3月12日

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