第11期全国人民代表大会(全人代)第3回会議が14日午前9時、人民大会堂で閉幕した。中国国務院の温家宝総理はその後、人民大会堂のゴールデンホールで、「両大会」の取材を行った内外記者の質問に答えた。
新華社:国際通貨基金(IMF)は今年と来年の2年間の世界経済と中国経済に対して、比較的、楽観的な見方をしているが、多くの経済学者は、世界経済と中国経済はともに二番底の危険を抱え、このリスクは免れることができないと考えている。温総理は政府活動報告の中で、「きわめて複雑」と言う言葉で今年に私たちが直面する情勢を表現したが、世論のこうした心配に対してどう考えているか。また中国経済は二番底の出現をいかに避けるのか。経済の情勢は「きわめて複雑」という「複雑」はどこなのか。
温家宝総理:中国の経済は世界から離れることはできない。経済の回復は見られるが、多くの企業の経営状況はまだ完全には好転しておらず、政策の支持に頼っている。
国際金融危機が中国経済に与える衝撃は、一定の程度で言えば、経済構造と発展方法に対する衝撃であり、構造調整と発展方法の転換は短期にはできず、努力が必要である。
私たちは発展方法の転換と構造調整を重要な位置に置き、中国経済発展のアンバランスや不調和、持続不可能などの問題を変えなければならない。
中国経済は今年、安定で迅速な発展、構造調整、インフレ管理の関係をよく調整し、この3つの間に希望に満ちた道を切り開く必要がある。そうしてこそ二番底を避けることができる。
「チャイナネット」 2010年3月14日