航空機大手のエアバスは、このほど上海市で開催した第1回エアバスビジネス航空機メディア説明会で、アジア・太平洋地域では毎年、大型ビジネス航空機約5機の需要が見込まれ、その大部分が大陸部および香港・台湾市場に投入されるとの予測データを発表した。このデータに基づき、エアバスは大中華エリアの大型ビジネス機市場に力を入れるべく準備を進めているという。
エアバスのビジネス・プライベート機部門のフランソワ・シャゼル副総裁によると、エアバスの取り組みが現実的な根拠としているのは、中国の国内総生産(GDP)成長率が毎年8%を超えていることだ。経済成長は航空輸送の主要な動因として、ビジネス機市場の発展をもたらすという。
エアバスは現在、世界で160機の航空機生産を受注しており、アジア・太平洋地域からの注文が25機、うち大陸部・香港・台湾市場が20機に上るという。エアバスによると、これは初めの一歩に過ぎないという。エアバスはまだ発展の方向性をビジネス機分野に定めていないが、ビジネス機市場の未来が明るいことは歴然としている。特に中国市場は中東市場と並ぶ潜在的な市場だ。米ティール・グループの予測によると、今後10年で中国のビジネス機は600-1200機に増加し、これらの航空機が全負荷状態で運航したとすると、年間売上高は600億元に達するという。
「人民網日本語版」2010年4月7日