拡大する世界経済と中国経済の「温度差」(1)

タグ: 世界 中国 経済 温度差

発信時間: 2010-04-08 10:44:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

昨年の予想では、生産能力の過剰の影響で、今年の物価上昇は緩やかなものになると見られていた。しかしここ数カ月、物価が急速に上昇し、市場の楽観的見方は変わり始め、多くの予測機関が今年のインフレ予想を引き上げた。政府筋も同様である。中国人民銀行の周小川総裁は、2月の物価上昇が人民銀の予想を上回ったことを明らかにしている。政策面においては、人民銀は預金準備率を2度引き上げている。実質預金金利がマイナスとなったことで、政策当局の利上げを含む出口政策の開始は、少なくとも必要条件が整った。また、財政政策が「軟着陸」につながり、4兆元投資計画は今年通年を含むものであるということが示された。そのほか、人民元切り上げ圧力がこれほど高まるとは誰も予測していなかった。

この2つを総合的に観察してみると、さらに多くの意味が含まれていることがわかる。中国の回復の持続可能性について、各方面では異なる見方がある。政府筋と一部の学者は、中国経済にはまだ多くの不確実性があり、回復の基礎は固まっていないと見ている。一方で、最近では、その他の学者の間で、先進国に回復の兆しが現れ、国内外の経済周期のずれを埋めるのにプラスとなるとの見方もある。この見方で、国内の政策撤退や引き締めの余地は小さく、主要国の政策の動きに従う必要があることが暗示された。しかし、この見方が間違っている可能性がある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月8日

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