博鰲(ボアオ)アジアフォーラム2010年年次総会で、新興国の発展2009年度報告が発表された。報告では、新興国の経済成長の見通しは明るいが不確実性がまだあること、新興国は「共同だが区別のある責任」という原則に基づき世界的な問題の解決にさらに取り組んでいくこと、新興国と先進国の間の協力をより強化することが明確にされた。
報告の中の新興国とは、主要20カ国・地域(G20)の中国、ブラジル、インド、アルゼンチン、インドネシア、メキシコ、サウジアラビア、南アフリカ、トルコなどを指す。報告では、新興国に次の3つの動きが現れるとされている。
1. 新興国の経済成長の見通しは明るいが、不確実性がまだある。発展速度について言えば、新興国は先進国(G7:米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、日本、カナダ)より速い。これは新興国の人口構造、経済発展段階、資源、内部に潜む大量の需要と密接に関わっている。2025年までに、新興国の経済規模はG7+オーストラリアの半分以上となり、2040年までにG7+オーストラリアを超えることが予想される。