中国の自動車生産・販売台数は2009年に過去最高を更新して世界のトップに立ち、今年第1四半期(1-3月)も引き続き力強い動きをみせている。中国汽車(自動車)工業協会がこのほど発表したデータによると、今年1-3月の自動車生産台数は455万4500台で前年同期比76.99%増加し、販売台数は461万600台で同71.78%増加した。うち乗用車の生産台数は346万2300台(同84.34%増)、販売台数は352万3900台(同76.34%増)、商用車の生産台数は109万2200台(同57.14%増)、販売台数は108万6700台(同58.50%増)だった。
今年1-3月の間に、月間生産販売台数の記録が2回更新された。注目に値するのは、同期には中国独自ブランド車が相当の飛躍を遂げたことで、同期の独自ブランド乗用車の販売台数は173万4900台で、乗用車の販売台数全体の49%を占め、前年の通年の水準を5%上回った。
だが、こうした輝かしい数字の裏には一縷の懸念も存在する。ある業界関係者によると、昨年の自動車市場の過熱ぶりの大きな原因は国の関連政策の牽引効果にあり、今年は政策的な支援の縮小にともなって、自動車市場が大きな影響を受ける可能性があるという。また現在ほとんどの自動車メーカーが昨年の中国市場の潜在的消費力を踏まえて、生産台数を増やしているという。
「人民網日本語版」2010年4月12日