中関村ユビキタスネットワーク産業連盟と総合コンサルティングの長城戦略諮詢がこのほど共同で発表した報告書「ユビキタスネットワーク産業発展研究2010年版」には、中国のユビキタスネットワーク産業が歩むであろう発展の路線図が描かれている。現在から2020年までの10年間に、同産業は応用の刷新、技術の刷新、サービスの刷新という3つの重要な発展段階を通過し、5兆元規模の巨大産業に成長する見込みだという。
広く注目を集めるユビキタスネットワークは、新興の戦略的産業としてどのように発展していくだろうか。同報告書はそのおおよその道筋を明らかにし、ユビキタスネットワークの産業チェーン、発展段階、今後の規模について次のように予測する。第一に、産業チェーンは応用ソリューション、センシング技術、無線通信、コンピューターによる演算処理という4つの柱で構成され、特に応用ソリューションを中核とするものになる。第二に、中国のユビキタスネットワーク産業は今後10年間に、応用・技術・サービスの刷新という3段階を経て、公共の管理・サービス、企業での応用、個人・家庭での応用という3つの市場に細分化するようになる。第三に、中国ユビキタスネットワーク産業の全体的な規模は、2015年に1兆元を超え、2020年に5兆元を超える見込みだ。
「人民網日本語版」2010年4月12日