同専門家は次のように予測する。3月の消費者物価指数(CPI)上昇率は2.4%前後となり、前月の2.7%からやや低下する見込みだ。この数値で計算すると、第1四半期のCPI上昇率は約2.3%となり、一年もの定期預金の金利とほぼ同水準となる。このことは短期的な金利上昇の切迫性が不明確であることを示してもいる。
申銀万国証券株式有限公司が発表した研究報告によると、中央銀行などの部門による調整政策が予想より速く打ち出されたため、今年はインフレが抑制される可能性が大きい。通年のCPI上昇率は3.2%前後に達する見込みだ。工業製品出荷価格(PPI)と大口商品価格指数の変化率には密接な関連があり、四半期ごとの原油価格は第1四半期が1バレル75ドル、第2四半期が同80ドル、第3四半期が同78ドル、第4四半期が同75ドルに達して、逆U字型になるとみられる。通年のPPIも同じような動きをして、通年では5.5%に達するものと予想される。
「人民網日本語版」2010年4月15日