中国人民銀行上海本部と国家外貨管理局上海市分局は19日、万博開催に備え外貨両替業務を向上させる一連の対策を打ち出した。外貨両替の取り扱い窓口を増設するとともに、手引きやマップなど様々な外貨両替に関する宣伝資料を作成・配布し、整ったサービス環境を大々的に宣伝する方針だ。
中国では長年、個人の外貨両替は主に銀行で取り扱っているが、銀行だと営業時間や窓口の数に限りがある。日増しに高まる個人の外貨両替の需要と万博の要求を満たすため、上海では新たに上海易兌外貨両替有限公司、通済隆商咨詢(上海)有限公司、上海匯元通商服務有限公司の3社でも外貨両替業務を扱えるようにした。これで上海で個人の外貨両替業務を特別許可された機関は15になった。
国内外の観光客や上海万博の出展者にこういった外貨両替政策を知ってもらおうと、手引きやマップ、ポスター、コマーシャルフィルムが前もって準備される。マップには上海市の2228の銀行の両替取扱窓口と15の機関、417の両替代理店、35の両替機が表示されている。
人民銀行上海本部の担当者によると、これらの対策を通じて万博開催時の外貨両替業務の水準を高め、両替政策を人々に知ってもらい、国内外の観光客にできる限りの利便性を提供したい考えだ。
「人民網日本語版」2010年4月20日