米ドル/人民元チャート
中国経済の発展に対し自信を持っている許斌氏は、「外的環境から見ても、政策決定者が発する政策面のシグナルから見ても、中国が当時の日本と同じ道を歩むことはない」とし、次のように述べた。
まず、人口ボーナスの面から分析すると、中国の15歳から64歳までの人口が総人口に占める割合は2015年に下降に転じるが、中国の都市化の余地は当時の日本(日本の都市化は1976年に終わっている)より遥かに大きく、中国経済には成長の原動力がある。
次に、中国の今後10年は日本の当時の環境とは異なり、中国経済は8%以上の成長率を維持できるが、日本は難しい。
最後に、中国の政策決定者は適度な緊縮通貨政策の必要性を認識している。理論上から言って、年内に人民元を2~5%切り上げ、第3四半期前に利上げを行うなど、1~2年以内に人民元の小幅切り上げと小幅利上げを行うことが最良の選択である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月21日