2010年北京国際モーターショーが5月2日、閉幕した。10日間にわたって開かれた今回のモーターショーには延べ78万5600人が訪れ、中国国内で行われたモーターショーとしては過去最多となった。組織委員会は、今回のモーターショーの盛況ぶりから、世界の自動車製造の中心が中国に移っており、中国がすでに自動車時代を迎えていることがうかがえる、と語った。
組織委員会が2日に発表したデータ-によると、今回のモーターショーの来場者は昨年より10万余り増加して延べ78万5600人となり、過去最高を記録した。また、1日当たりの来場者数はゴールデンウィークの初日である5月1日に延べ14万5900人に達し、過去最高を記録した。
来場者数のほかにも今回のモーターショーでは、展示車種990台、初めて発表される車種89台、新エネルギー車95台とさまざまな面で規模が拡大した。また、展示面積や世界各界要人の出席率、マスコミの報道などでも進展が見られた。
今回のモーターショーは中国国際展覧センターの旧館と新館で同時に開催された。計19の室内展示場のほか、新館では室外展示場も一部使用され、総展示面積は計20万平方メートル近くに及び、北京国際モーターショーとしては最大規模となった。世界48カ国から集まった報道機関200社以上、記者1100人が今回のモーターショーを報道した。これは北京国際モーターショーがすでに中国ないし世界で最大のモーターショーとなったことを示している。
今回のモーターショーはアクセス、飲食、衛生環境などの面でも、これまでと比べて大きな改善が見られた。国際展覧センター新館までのシャトルバスを含む公共バス7路線で、計103万人がモーターショーを訪れた。また、各方面の提案に基づき、騒音対策にも一定の改善が見られた。
「自動車産業も“中国の時代”を迎えている」と語る組織員会の報道官。今回のモーターショーは、各国の関心の高さから、世界の自動車産業の中心が中国に移っていることがうかがえるという。来年の中国国際モーターショーは上海で行われる。組織委員会は、中国の自動車市場に対する世界の自動車産業の関心が日増しに高まっている。次回のモーターショーでは、自動車強国としての中国が姿を現すだろう、との認識を示した。
「人民網日本語版」2010年5月4日