オバマ米大統領の特別代表であるクリントン米国務長官、ガイトナー米財務長官と北京で会談する胡錦涛国家主席
胡錦涛国家主席は25日午後、第2回中米戦略経済対話に米大統領の特別代表として出席したクリントン米国務長官、ガイトナー米財務長官と、人民大会堂で会談した。
胡主席は対話が積極的な成果を上げ、両国の戦略的相互信頼と協力の強化に重要な役割を果たしたことを高く評価。双方が対話の成果を真摯に実行に移し、経験を適時総括し、制度を強化して、対話がより豊かな成果を上げ、中米関係の発展により大きな役割を発揮するようにすることへの期待を表明した。
胡主席は「今年4月にワシントンで核安全保障サミットが開かれた際、私とオバマ大統領は実りある会談を行い、新しい重要な合意に至った。昨日(24日)の第2回中米戦略経済対話開幕式の挨拶で、私とオバマ大統領は新時代の中米関係の発展に対する積極的な姿勢を一層鮮明にした」と指摘。「米側と共に、両国関係の正しい方向性をしっかりと把握し、重要な国際・地域問題での意思疎通や協調を強化し、両国経済の持続的好転および世界経済の持続的回復を促し、両国の経済貿易関係の健全で安定した発展を守り、積極的・協力的・包括的な方向に沿った両国関係の前進を促していきたい」と表明した。
クリントン国務長官とガイトナー財務長官は胡主席との会談に謝意を表明。「胡主席とオバマ大統領は将来をしっかりと見据えて戦略経済対話制度の設置を提言した。さきほど終了した第2回中米戦略経済対話は非常に重要な意義を持つものだった。本対話で双方は中米関係および関心を共有する問題について踏み込んで、率直に討論した。対話は質の高いもので、双方の理解と協力が深められた。米側は両国の経済関係が強化され続けていることを喜ばしく思っている。中国側と共に、戦略および各分野の対話や交流を強化し、両国首脳間の重要な合意の実行に努め、両国関係のたゆまぬ前進を図りたい」と表明した。
双方は、朝鮮半島情勢やイラン核問題などの国際・地域問題についても意見交換した。
「人民網日本語版」2010年5月26日