3月に米国が人民元為替相場の切り上げを迫ったことはまだ記憶に新しい。それから2カ月後、中米は再び対話の席につき、為替相場問題が各界の注目を集める焦点のひとつとなっている。ところがこれまでの情報では、今回の中米戦略経済対話ではまだこの問題に深く触れず、誰もが知っている態度しか示していない。上海証券報が伝えた。
胡錦涛国家主席は対話の開幕式で、中国は自主性、制御可能性、持続性という原則に基づき、人民元為替相場メカニズム改革を穏健に推進すると表明した。これは中国側の為替相場に対する最も直接的で明確な態度だ。中央銀行の周小川総裁によると、通貨政策改革において中国は国際的な要素よりも国内的な要素をより考慮する必要があるという。
ガートナー米財務長官はこれに対し、「中国側の人民元為替相場政策改革に対する公約を歓迎する。この改革が市場の実力を反映するものとなり、中国の国内経済成長はより均衡性、弾力性を帯び、私営企業の高付加価値型産業へのモデルチェンジを鼓舞することになるだろう」と応じた。