欧州の債務危機に中国はどう対応すべきか?

タグ: 欧州 債務 危機 中国

発信時間: 2010-05-28 10:44:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

しかし、筆者個人の考えを言わせてもらえるならば、輸出の減少は気にかけるには及ばない。中国は西側諸国と異なり、企業の倒産や失業率悪化によって社会が不安定になるようなことはない。輸出企業の従業員は大部分が出稼ぎ労働者であり、年齢的には1980年代・90年代生まれが多い。まだ独立して家庭を持つ年代ではなく、意志決定や行動は父母の手に委ねられている。そういう彼らが失業をしても、田舎の家庭に帰ることができるため、重大な社会問題とはならないのである。何年かのち、80年代・90年代生まれが独立して家庭を構えた時に大規模な失業が起これば、社会不安は現在よりも遥かに大きくなるだろう。我々は今のこの時期に産業構造を調整し、技術水準を上げておけば良いのだ。欧州危機が去った後には、中国の工業力は大きな進歩を遂げているに違いない。

緊縮政策の利点は大きい。国内の資産バブルの解消を促すのみならず、インフレ圧力も急速に軽減されることだろう。さらには国内の産業構造を有効に調整し、経済成長の様式を速やかに転換できるほか、世界中の資源価格が急落していく過程において、2兆ドル超の外貨準備高が力を発揮し、後十年あるいはより長期的な経済成長の土台を作ることもできる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月28日

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