中日唐山曹妃甸生態工業園の背景と位置付け

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発信時間: 2010-06-03 11:11:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

◇背景

計画中の中日唐山曹妃甸生態工業園は、ポスト金融危機の時代の世界経済発展の潮流に乗り、地球規模の気候変動に対応し、低炭素経済・省エネ環境保護・最先端科学技術産業・循環経済・防災減災などの経済・技術分野で中日両国が展開する重要な協力プロジェクトである。中日間の経済・貿易面の交流と協力関係を深め、中日戦略的互恵関係を発展させ、環境保全型の成長と持続可能な発展の模範を示し、東アジア経済一体化を推し進めるという点で、非常に大きな意義がある。

◇位置付け

中日唐山曹妃甸生態工業園は、中日両国の協力により開発・建設された、環境保全・低炭素・循環経済を特色とする工業園区であり、持続的発展が可能な模範園区である。省エネ環境保護技術と低炭素技術の応用開発に立脚し、循環経済・低炭素経済を成長させ、環境保全を増進することを目標とする。日本企業や他国企業を誘致し、省エネ環境保護産業および中国が開発を急ぐ省エネ・汚染物質排出削減技術・汚水処理技術・新エネルギー開発技術、その他の低排出を特徴とする産業の発展を促進する。建設予定施設は次の通り。

世界最先端の省エネ環境保護・低炭素技術研究開発試験センター

省エネ環境保護・低炭素技術成果展示普及センター

省エネ環境保護装置製造センター

中日戦略的互恵関係を増進する上での重要な経済協力プラットフォーム

東アジア経済一体化のインキュベーション・プラットフォーム

◇建設地選定

中日唐山曹妃甸生態工業園の建設は曹妃甸工業園の北西部に決定した。初期計画面積は4000ヘクタールであり、東は都市市街地に臨み、西は海に面する。南は幅1キロに及ぶ納潮河であり、曹妃甸港に隣接する。北には数万ヘクタールの湿地公園がある。立地条件良好、交通の便も良く、環境は申し分ない。

◇開発モデル

中新(中国・シンガポール)蘇州工業園の建設モデルを参考に、政府主導・官民一体・市場原則重視の運営方式を導入し、中日両国の政府上層部と政策の支持を受けながら、企業界と科学技術界、金融界の共同参画のもと、唐山市地方政府の良好な協力体制の中、中日共同参画の園区管理委員会と商業共同体を設立する。園区内にて土地と不動産の開発を進め、低炭素関連最先端技術産業を集中的に誘致し発展させ、企業と従業員に総合的なサポートを行い、新技術と新製品を導入して投資を行い、国際的な炭素クレジット市場と省エネ排出削減技術製品展示取引センターを設立する。

中国側は土地や税収などの面で優遇政策をとり、日本企業を園区内に誘致する。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月3日

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