中国人民政治協商会議(全国政協)の副主席を務める科学技術部の万鋼部長とドイツ教育研究省のアネッテ・シャヴァーン長官は2日に上海で、「中独電動自動車共同研究センター」のプレート除幕を行うとともに、「電動自動車の科学的協力の展開に関する共同声明」に調印した。
同センターはミュンヘン工科大学をはじめとするドイツの6大学と同済大学など中国の4大学の研究力を結集させた初の試みで、両国の官・産・学・研各界のパワーをバランスよく利用しつつ、電動自動車分野の技術研究開発、学術交流、大学・企業の連携、人材育成などをめぐる交流活動や協力活動を積極的に展開するとしている。
万部長によると、電動自動車は低炭素技術や省エネ・汚染物質排出削減などの分野の代表的製品であり、中独両国が中国・ドイツ科学教育年の協力の枠組の中で選択したものであり、両国の科学教育をめぐる協力・交流を深める上で積極的な影響を与えうる新しい分野だ。新センターの設立により、両国の政府、自動車メーカー、部品メーカー、大学・研究機関の間での協力や交流が一層強化され、双方の電動自動車分野での戦略協力プラットフォームや全く新しい電動自動車開発のオープンスタイルの協力プラットフォームがうち立てられることになる。
「人民網日本語版」2010年6月3日