ホンダ工場は従業員に355元の増給を約束して操業再開、富士康の飛び降り自殺は止まり、30%の増給。5月の自動車販売額は前期比29.74%増――
先行きの見えないこの不安定な時代にあって、浮き沈みの激しい動態は市場原理の正常な反映と言える。国内自動車市場における競争も一層激しさを増し、企業の利益追求は留まるところを知らない。そして売上追及と利潤捻出の合理化は、自動車企業において重要な命題となっている。
5月28日、GM中国支社は本年の中国における販売が100万台を突破したことを正式に公表した。昨年は8月中旬にこの台数に到達した。100万台という数字がこのように早く達成できることを、半年を待たずしてGMは中国自動車市場で証明した。
GMが中国に感謝すべきなのは間違いないだろう。GMアメリカ本社が破綻と再建の憂き目を見ているときにも中国市場は彼らを見放さなかったし、それに留まらず、中国市場における三大自動車合資会社が、逆境に置かれながらもGMに再生の自信と体力を与えたことが大きな意味を持つはずだ。