だからこそ、GMは中国に感謝してこそ筋が通るのである。中国はGMにとって楽園である。今年に入ってGMは北米販売が好調であり、政府からの融資も前倒しで返済完了して、第一四半期は黒字となった。この中国という「戦場」でのGMの業績は「勇ましい」と言うほかない。全世界同時発売の、特に中国新発売のニューラクロス、クルーズ、エクセルが2010年のGMの販売を大きく後押ししている。日本メーカーの集う激戦の華南地区にあっても、上海GMの販売量は今年顕著な伸びが見られる。
中国でGMはどれだけのシェアを奪いたいのか。もちろん、それは彼らがどれだけの貪欲さを持ち合わせているかによるだろう。意気込みのほどは、上海汽車とGMが8億元を投じた上海万博の上海汽車・GM自動車館を見れば分かることである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月7日