上海師範大学金融工程研究センターの孫茂輝主任は「アイスランドにとって、この協定の意義は大きい」と指摘、「中国経済は引き続き急速に成長しており、外貨貯蓄も十分だ。中国はこの役を引き受けるだけの実力を持っている」と述べた。
中国にとって、今回の協定の意義は長期的なものとなる。中国国際関係研究院世界経済研究所の陳鳳英所長は、「通貨スワップ協定がなければ人民元の国際化はない」と強調する。「人民元が国際化させたければ、まず人民元を本国から流出させなければいけない。資本勘定がまだ自由化されていない背景の中、通貨スワップ協定の締結は、大きなルートとなるだろう」。
陳鳳英所長はまた、「通貨スワップ協定はホットマネーの衝撃に対抗し、金融市場をさらに安定させることに役立つ」としている。
「人民網日本語版」2010年6月11日