米国債保有残高の増減は通常の行為 中国外貨管理局

米国債保有残高の増減は通常の行為 中国外貨管理局。

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発信時間: 2010-07-09 17:37:31 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

中国の米国債保有高の増減が注目を集めており、中国が巨額の米国債を保有することは米国に対する脅威とする見方まである。これを受けて、中国国家外貨管理局は7日、「米国債による外貨準備の運用は市場の投資行為」との認識を表明。「米国債の保有高を増やしたり減らしたりするのは、いずれも通常の投資業務で、これに対して政治的な解釈を行う必要はない」と述べた。

外貨局の責任者は「安定性や流動性、市場キャパシティー、安価な取引コストを備えていることから、米国債は米国内の投資家だけでなく(米国内の国債保有率は50%以上)、国際投資家にとっても重要な投資対象となっており、多数の国の中央銀行が米国債を保有している」と指摘。その上で「中国は安全性と流動性、価値の維持・増加に重きを置いており、必要に基づいて判断しながら国際金融市場で多元的な資産配置を行っている」と外貨準備の運用方針を示し、「米国の国債市場は中国にとっても重要な市場となっている」と述べた。

同責任者によると、金融危機の発生後、米国は通貨・財政面の刺激策を講じたことで、財政赤字が急激に膨張、それにより国債残高がGDPに占める割合が増加し、米国資産の安全性に対する関心が高まった。中国は外貨準備の運用にあたって長期的で多元的な投資を行っている。各種資産の間には、こちらが落ち込むとあちらが伸びるといった相互補完的な関係があるため、資産のリスク全体をうまく抑制して流動性に対する需要を満たせば、価値全体の安定を実現することができる。また中国は米国に対し、責任ある大国として適切な措置をはかることで、米国経済と世界経済の持続可能な成長を確保し、投資家の利益と市場に対する自信を維持することを、一貫して呼びかけているという。

「人民網日本語版」2010年7月9日

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